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苦の因子を避ける方法
自身の課題ではないものに対する苦の因子を避けるというのは、新たな課題を生み出さないために役立つ。
以下に述べる区の因子を避ける方法は、そのような、新たな課題を生み出さないようにするための安全策だ。
未来を作る因子でもお話したように、自身の主観世界との関わりが、次の主観を作る。
すでに課題として持ってしまっている苦の因子が投影されることは避けられない。
でも、まだ課題として持たない苦の因子は、未然に防ぐことが可能だ。
余計な荷物を背負い込まない方法と言うのが正しいと思う。
余計な荷物を背負い込まないようにしておけば、自身の課題の消化だけに向き合うことができる。
ちなみに、楽の因子・苦でも楽でもない因子に対して言及しないのは、それらの因子の消化は、負担になるものではないからだ。
むしろ積極的にそのような因子だったら積みたいと感じる人の方が多いのではないだろうか?
ということで、以下が、苦の因子を積まないための方法になる。
苦の因子を避ける方法のリスト
行動由来の課題生成を避ける
思考由来の課題生成を避ける
律するために
上記に並べた行為を可能な限り避けていくことで、苦の因子の生成を最小限にまで抑え込めるはずだ。
でも、これらを意識しようと思っても不可能になってしまいかねない例外的な状態がある。
それというのが、現実を歪めるような物質に没頭することだ。
具体的には、酒やタバコやドラッグのような、依存性と脳内の報酬系に働きかけるような効果を持つものの摂取である。
こればかりは、いくら意識や意思があっても化学物質による強制力によって、自己に反した感情や主観を引き起こし、予想不能なマイナスの行動に繋がりかねないというリスクがある。
そのせいで、本来なら可能なことも不可能にさせかねない。
ともすれば、普段は自然なレベルでも避けられることなのに、うっかりやってしまったという事態に陥りかねない。
だから、人生において、これらは可能な限り避けることを私は推奨する。
補足
ここに上げた方法というのは、あくまでも大枠の目安でしかない。
本当はもっと細々と上げることもできるけれども、それをすると、ややこしいし個人差が激しいし、キリがないので、ここでは大まかな方法のみを上げた。
でも、自身の主観世界に対する働きかけが未来の因子を作るという、その仕組みを把握しておいたら、自身でもその仕組みを分析して、どれが苦になって楽になるか、あらかた予想を立てることは可能になるのではないかと思う。
最後に
ここに書いたのは、苦の因子を避ける方法――つまり不幸を避けるための方法だ。
これらができれば、魂の課題を除いた余計な苦しみは回避できる。
さらには将来的にも、死んだあとの遥かな未来に対しても、苦しい体験を減らすことができる。
ただ、最後に書き加えておきたいことが一点ある。
それは、いま苦の因子が多いからといって悪というわけでもないし、楽の因子が多いからといって善というわけでもないということだ。
高位存在視点、ひいては宇宙意識視点では、私たちというものには善も悪もない。
ここにあるのはあくまでも、苦の因子を避ける方法であり、苦の因子を生む振る舞いの話でしかない。それは善でも悪でもない。
もし今できていないこと、躓いていることがあっても、決して、それは悪だからではない。不徳だからではない。
知らなかったのだから、しかたがない。
ハッキリ言って、この世界で、こういうことを教えてくれるような人間は滅多に居ない。
そればかりか、社会というのは高次存在や宇宙意識の視点とは異なる人間ならではの常識で動いている。
だから知らないのは当たり前だし、知らないまましてしまったことがあっても、仕方がないことなのだ。
知って、もし心に引っかかったなら、その時に始めたら良い。
私たちというのは誰でも、長い長い魂の旅の途中だ。これは、その長い旅で、やっと出会った立て看板のようなものだ。
看板へ行き着くまでの道程に茨があっても穴ボコでも、その看板に『この先へ行けば茨や穴が減っていきます』と矢印が引いてあっても、だからといって、それまでの旅路が間違いだったことにはならない。
それと同じようなものだ。
回帰の始まり
さらに、このページが、回帰への仕組みの最初にあるのには意味がある。
それは、これこそが宇宙意識へ回帰するプロセスの最初にやることとも重なっているからだ。
苦の因子をまずは避けることで、新たな因子を増やさない。
因子が消えるのを待つだけの状態を作る。
ここから、宇宙意識へ還るプロセスが始まるのだ。
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