ステップ3:気付く

魂がこの段階に入ると、もはや主観世界からは真の喜びや楽しみが存在しないことを知りきっているせいで、この世界での体験が、何か暇つぶしか、自分の本来のやることではない気持ちが晴れなくなる。

だから、社会から得られる物質的な娯楽や役割を体験してみても、どこか満たされない気持ち・虚無感、自分の居場所ではないような感覚が拭えない。

こうなってしまった魂というのは、すでに宇宙意識へ還ることを目的にしている状態だ。

だから、社会という舞台で経験を積み重ねたり、そこで自分という演者に徹して役割を遂げるところからでは、満足感というのが得られない。

もっと他に自分の居場所があるのではないか・役割があるのではないかという気持ちが晴れなくなってしまう。

そういう魂が、次はどれを目的・つまり課題として持ちやすいかというと、スピリチュアル的なこと・オカルト的なもの・霊的修行である。

このようなものに惹かれる人というのは、これを通じて超常体験や瞑想体験を求めているかもしれない。けれども、真に魂自身が求めているものは、この世界が幻であることの確認だ。

すでに自己意識は、この世界が社会的に言われる物理現象だけで動いているという理解では納得ができなくなっている。違和感が誤魔化せないまでに膨らんでいる。だから、この魂の違和感・ズレを確かめて世界に対する理解を修正したくなっているわけだ。

表層的な知識や理解を超えて、自己意識自体が実感し理解するためには、経験が必要となる。だから、瞑想や修行を通じて、超常的なものを経験するプロセスに入る。

この段階での目的

瞑想や修行を通じて、超常的なものを経験すること。
それによって、自己意識が持つ「世界の認識」を書き換えること。

停滞のポイント

瞑想や修行を通じて得た体験に固執することが停滞に繋がる。
次のステップへ向かうには、その体験自体を目的から手放す必要がある。

この段階での落とし穴

誤った行法・オカルト・スピリチュアルに騙されてしまうこと。

そこには欲望に再び巻き込まれるという罠が張られている。
騙す側は、権力やお金や名声を得ることが目的であることが多く、つまりステップ1の経験する段階にあるため、その段階に巻き込まれてしまう。

ここに巻き込まれないように気をつけなければならない。