人類皆平等は理想だけど、実際には、人は生まれつき平等ではないというのが実態だ。
生まれ、国籍、両親、地域、そういった様々な違いがあるばかりか、遺伝子や才能からして異なっている。
これらは生涯に渡って影響を及ぼすものとなる。
科学的に見てもそうで、スピリチュアル的な観点からも、運命というものが存在するというのは普遍的な考え方だと思う。
それは、当理論にとっても同じであり、運命は存在する。
では、なぜその運命はあるのか?
運命を形作るのは、魂の記憶である。
それは何かというと、自己意識が主観世界との関わりを通じて得た情報のことだ。
これは潜在意識として認識できる側面も持っているが、ここでは純粋に、潜在意識で認識することもできる情報そのものを指す。
これらの情報というのは、"魂"とは何か?でも説明した通り、今の自己が生まれたと認識してるよりもずっと昔から、魂というのは蓄積し続けている。
これは、過去世で得た因子とも言いかえることができる。
さらに、生まれてきたあとも、自己意識と主観世界との関わりは続く。
つまり、刻一刻と情報は蓄積される。
これも魂の記憶として抱えることになり、それは、主観世界との連続性によって繋がれたとき、現象化する。
このような、現象化の素材になる情報のことを、魂の記憶とここでは呼ぶ。
魂の記憶として刻まれた情報は、潜在意識の奥深くに保管されている状態となっている。
それらこそが、主観世界を形作る因子であり、現象化によって、自己意識が認識する主観世界となる。
情報が現象化するには、以下の条件がいる。
因子が無いものは、いくらなんとかしようとしても現象化しない。
逆に因子があっても、今ある主観世界の延長上から逸脱しすぎていると、現象化しようがない。
現象化するためには、因子があることと、連続性があること。この2つの条件を満たす必要がある。
生まれつき決まっている運命のことを「宿命」と呼ぶ。
これは、インド占星術、西洋占星術、紫微斗数などの占いで読むことができると言われている。
このような宿命と呼ばれるものが存在する理由は、以下の通りである。
私たちが今現実だと思っている主観世界というのは、生まれたその瞬間に自己意識が持っていた魂の記憶によって形成されたものだ。
つまり、主観世界のベースを築いたのは、過去世の魂の記憶によるものというわけだ。
その時点で、世界の形や舞台そのものが設計されてしまうというわけだ。
私たちが生まれつき、ある程度の傾向や運命や状態、本質を持っているというのは、このような理由からである。
これは現代科学において、一部は遺伝子によって分析することができる。
星占いで分析できるのと同じように、遺伝子でも分析できるというわけだ。